実は肌に悪い?「化粧水のコットン・パッティング」について。意外と知らないコットンパッティングのメリット・デメリット。

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実は肌に悪い?「化粧水のコットン・パッティング」について。意外と知らないコットンパッティングのメリット・デメリット。

化粧品を肌にのせるとき、「コットン」または「手のひら」で馴染ませるのが一般的ですが、どちらが良いのか迷ってしまいます。

今回は、「コットン vs 手のひらケア」として、コットン・パッティングのメリット・デメリットや、取り入れ方のコツについてまとめました。

目次

化粧水の「コットン・パッティング」とは?

コットンパッティングとは?

コットンパッティングとは、化粧水や乳液、クレンジングなどのスキンケア化粧品をコットンに取り、それを顔や首などに当てながらケアするスキンケア方法です。

化粧水やミルクを浸したコットンを肌にポンポンと押し当ててパッティングすることで、スキンケア成分を肌に馴染ませたり、肌の上でコットンを滑らせて、拭き取るようなケアをします。

化粧水を直接肌につけづに、一度コットンに浸してから使うケア方法。

コットンパッティングのメリット

肌に化粧品を均一に伸ばせる

コットンが化粧品を均等に吸収するので、肌に化粧成分を均一に伸ばしやすくなり、こぼれやすい化粧水などが扱いやすくなるメリットがあります。

汚れの除去・角質ケアができる

皮脂や汚れの除去

コットンパッティングは、肌の上でコットンを滑らせることで、肌の表面から余分な皮脂や汚れを除去する「拭き取りケア」の効果も期待できます。

古い角質の角質ケアも

コットンでの「拭き取りケア」は、肌の表面にある古い角質や毛穴の詰まり、黒ずみ等も一緒に除去するので、角質ケアやターンオーバーの促進効果が期待できます。

スキンケアの導入として、肌を整える効果も

「拭き取りケア」で肌の表面の不要な汚れを落とすことで、その後に使う化粧品の浸透を良くする効果もあります、

化粧水のコットンパッティングのメリットは、主に「化粧水を肌に均一に馴染ませれられる・皮脂や汚れの除去や、拭き取りによる角質ケアで肌を整える効果がある」などです。

化粧水の「コットンパッティング」のデメリット

ここまでみると「良いことだらけ」に思えるコットン・パッティングですが、今度はデメリットについてチェックしてみましょう。

デメリット①「拭き取り」による皮脂の取りすぎ

コットンパッティングのメリットの一つである「拭き取り」の効果ですが、タイミングによっては、肌に負担を与えてしまいます。

肌のうるおいを「取りすぎる」リスク

洗顔後の肌は、皮脂が流れおちてバリア機能が低下している状態です。

そんな洗顔後の肌にコットンで拭き取りケアをすると、うるおい成分を取りすぎたり、摩擦による刺激で肌に負担を与えることがあります。

肌をこすり、余計な負担を与えてしまう
皮脂や角質、うるおい成分を取りすぎるリスク

デメリット② コットンの繊維による刺激

コットンパッティングのデメリット②は、「コットンの繊維による刺激」です。

コットンの繊維が刺激になる

コットンでのスキンケアは、繊維がニキビや吹き出物にひっかかり、刺激を与えることがあります。

また、一部のコットンは繊維が固く、パッティングや拭き取りのときに、肌にチクチクと刺激を与えることがあります。

コットンの繊維が肌を擦ってしまう
繊維が毛羽立つ、チクチク感
ニキビや吹き出物に繊維がひっかかる
炎症箇所に刺激になる
目に繊維が入ったりする

コットンが乾くと、摩擦も増える

コットンに含ませた化粧品は、空気に触れる面積が増すので乾きやすくなります。パッティングの途中でもコットンが乾いてしまうことがあり、乾いた繊維が肌を刺激するデメリットがあります。

化粧水の蒸発が早い
ケアの途中でコットンが乾きやすい
コットンが乾くと、摩擦も増加
乾いた繊維でチクチク刺激

デメリット③ ケアできる範囲が狭い・時間がかかる

コットンパッティングのデメリット③は、「ケアに時間がかかる」です。

コットン・パッティングは時間がかかる

コットン一枚の大きさは、手のひら半分にも満たない小さなサイズです。たとえコットン全面を使ったとしても、一度にケアできる範囲が狭く、顔全体をケアしようとすると時間も手間もかかります。

一度にカバーできる範囲が小さい
顔全体のケアに時間がかかる

左右のムラや塗り忘れも

また、顔の左右を同時にケアできないので、仕上がりにムラが出でたり、忘れてしまうエリアが増えてしまいます。

左右同時にケアできない
エリアによりムラがでやすい
細かな部分を忘れやすい

顔の中心は念入りにケアしたのに、生え際やフェイスラインは、乾きかけたコットンをさっと滑らせて終わり…。なんて事も起きやすくなってしまいます。

デメリット④ 無駄が多く、コスパが悪い

コットンパッティングのデメリット④は、「無駄が多くコスパが悪い」です。

コットンに吸われる化粧水が無駄に

コットンの摩擦を減らして正しくケアをするには、たっぷりの化粧水をコットンに浸さなくてはいけません。

ですが、コットンに広げた化粧水は蒸発が早く、ケアの途中でもコットンが乾燥してしまい、そのたびに化粧水を追加しなくてはいけません。

コットンに吸収される量が多く、無駄になる
コットンに含ませた化粧品が蒸発して、無駄になる

コットンで顔全体をきちんとケアするには、通常より多くの化粧水が必要になってしまいます。

コットン代もかかる

当然ですが、化粧水を使うたびにコットンも消費するので、コットン代もかかります。

化粧水のたびにコットンを消費
コットン代がかかる

デメリット⑤ 肌の感覚や変化がわからない

コットンパッティングのデメリット⑤は、「肌の変化が分からない」です。

指先で触れるから分かる、肌の変化

スキンケアの最中に、指先で肌に触れて「乾燥している、ゴワつきがある、ザラつきがある」といった変化を感じることは、自分の肌を知るうえで大切です。

指先で触れることで…
ゴワつき、ザラつき
肌のかたさや弾力
カサついている…等が確認できる。

コットンを使ったパッティングは、指先が肌に触れないので、細かな肌の状況や変化が分かりません。

コットンは「化粧水が足りたか」も分かりづらい

また、化粧水がきちんと肌に浸透したかの確認も、実際に肌に触れて、肌の変化を「手」で感じたほうがわかりやすいです。

肌が手に吸い付くような感覚に変わったか
ごわつく部分がほぐれたか
乾燥が気になるエリアもしっとりしたか
化粧水が足りない部分はないか?等。

肌に直接触れないコットンパッティングは、「化粧水がきちんと浸透したか・足りたか」が分かりづらい。

「コットンで肌が隠れる」のもデメリット。

また、コットンパッティングでは、ケアしている部分をコットンが覆ってしまうので、吹き出物や肌荒れ箇所が見えなくなってしまいます。

コットンで隠れて、ケアしている部分が見えない
肌荒れや炎症箇所が見えない

目でもチェック出来ず、手の感覚も分からないので、デリケートなケアが難しくなるのも、デメリットの一つです。

「化粧水はコットンで」というイメージは、
ヨーロッパの水事情からきている

ヨーロッパでは「水を使わないケア」が発達

ヨーロッパでは、洗顔代わりの拭き取りケアが発達した

そもそもなぜ、「化粧水はコットンでパッティングするもの」というイメージが定着しているのでしょうか。

それは、「ヨーロッパの水は硬水が多く、洗顔やスキンケアに適さないので、洗顔の代わりにコットンで拭き取るケアが発達した」という事情が背景にあります。

ヨーロッパの水は、「石鹸が泡立ちづらく、肌に悪い」という特徴がある。

ヨーロッパ発祥のコスメブランドは、コットンパッティングを推奨することが多い。

日本の水質なら、拭き取りケアのメリットは少ない

ですが日本の水は軟水が多く、肌当たりが優しいのが特徴です。水道水で毎日安心して洗顔やクレンジングができるし、汚れや皮脂も良く落ちます。

つまり、「日本の水質なら洗顔で汚れを落とせるので、あえてコットンで拭き取る必要はない」と言えるでしょう。

「化粧水といえばコットン」というイメージがある意外な理由。ヨーロッパでは「水を使わないスキンケア」が発達している。

コットンパッティングは、「角質ケア」としておススメ!

「コットンパッティングのメリット」でも紹介しましたが、コットンを使ったパッティングは、古くなった角質を取り去るケアとして効果があります。

コットンは、週1~2回の角質ケアとしておすすめ

ですので、化粧水のコットンパッティングや拭き取りは、毎日のケアというよりも、角質や肌のごわつきが気になったときに行う、「不定期のケア」としておすすめです。

コットンでの拭き取りによる、角質への効果

コットンで肌をパッティングしたり拭き取りをすると、肌の表面にある古い角質や毛穴の詰まりを優しく除去できます。
これにより、肌のキメを整えたり、ターンオーバーを促進する効果が期待できます。

旅行時やアウトドアでの洗顔代わりにも

コットンを使ったパッティングや拭き取りケアは、こんなタイミングでおすすめです。

定期的な角質ケアとして

肌のごわつき、角質が気になったとき
毛穴の黒ずみや角栓ケアとして

水が使えないとき、洗顔の代わりとして

時間のない朝や、じっくり顔を洗えないときのレスキューケア
水道が使えない環境、飛行機でのスキンケア前に
キャンプ・アウトドア時の洗顔代わり
ヨーロッパへの海外旅行など、硬水の国で

以上、コットンパッティングのメリットやデメリット、使い分けのコツなどのまとめでした。

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