ニキビが悪化する「間違えたスキンケア」をチェック
「顔の洗いすぎ」がニキビの原因かも
「皮脂はニキビの大敵。だからニキビ予防には、とにかく洗顔が大切!」そんな気持ちで、洗顔を頑張りすぎていませんか。
お肌に良いはずの洗顔も、やり過ぎは禁物。もしかすると、毎日の「洗いすぎ洗顔」こそが、ニキビや肌荒れの原因かも知れません。
お肌が不安定になる「洗いすぎ・皮脂の取りすぎケア」をしていないか、日々のスキンケアをチェックしてみましょう。
「顔の洗いすぎ・皮脂の取りすぎ」 NGチェック・リスト
NG! 洗浄力が強い洗顔料を使っている
- スクラブ系の洗顔料の普段使い
- ごっそり取れる系の洗顔料
- 一度で何でも落とせるクレンジング
- ニキビケア用の殺菌洗顔
- 熱いお湯で洗顔している
NG! 洗いすぎ・力を入れすぎ洗顔
- 力を入れたり、ゴシゴシと洗っている
- 1日に何度も洗顔やクレンジングをしている
- ふき取り系のケアをしている
- とにかく皮脂を取りまくる
これらはどれも、皮脂や角質を取りすぎてしまう、ニキビに良くないNG習慣です。
顔の洗いすぎで、ニキビが悪化する理由3つ
顔を洗いすぎたり、皮脂を取りすぎると、ニキビやお肌に様々な悪影響を与えてしまいます。それは一体なぜでしょうか。
顔の洗いすぎで、皮脂が増えてしまう
洗顔後の肌は、バリア機能が低下した状態
ほどよい油分で包まれた肌は、「油膜」がバリアになり、肌の乾燥や、雑菌・異物の侵入から守られています。ですが洗顔後の肌は、皮脂や油分が流れ落ちて、バリア機能が低下した状態になっています。
バリアを復活するために、皮脂が分泌される
洗顔で油分が洗い流された肌は、油膜のバリアを失った状態です。これを補うために、洗顔後のお肌は皮脂を分泌して、失ったバリアを取り戻そうとします。
「洗いすぎ・取りすぎ」で、皮脂腺に負担がかかる
それなのに、何度も顔を洗ったり、皮脂を取りすぎてしまうとどうなるでしょう。
お肌は洗顔で油分を失うたびに、より多くの皮脂を分泌してお肌をガードしなくてはいけません。皮脂を取ればとるほど、ますます多くの皮脂が必要になってしまうのです。
過剰皮脂が慢性化して、ニキビが増える
洗顔でいくら皮脂を洗い流しても、一時的に皮脂が流れ落ちるだけで、皮脂の分泌を減らすことはできません。
それどころか、皮脂を取ればとるほど、過剰な皮脂分泌が慢性的になり、結果的にはニキビや肌トラブルが増加してしまいます。
「洗いすぎ」で油分のバランスが乱れると、過剰皮脂が慢性化。
「皮脂を取ればとるほど、皮脂・ニキビ・毛穴トラブルが増える」という悪循環へ。
顔の洗い過ぎで、肌がゴワつき固くなる
顔の洗いすぎで、角質層にもダメージが
お肌を守るバリアは、皮脂だけではありません。肌表面の「角質層」も、紫外線や乾燥、雑菌や外的刺激からお肌をガードしています。ですが、顔の洗いすぎは、この「お肌に必要な角質層」まで取り去ってしまいます。
「角質の取りすぎ」で、肌がゴワつき固くなる
「洗いすぎ洗顔」は、「お肌に必要な角質層」まで取り去り、肌に大きなダメージを与えます。
次第にお肌は「これ以上、角質層が剥がされないように」と、角質層を固く・分厚くして、ガードを強めようとします。
「固くなった肌」は、ターンオーバーが乱れる
角質層が固くなると、古い角質が肌の上に残るようになり、お肌の生まれ変わりである「ターンオーバー」が乱れていきます。次第に肌はゴワついて固くなり、くすみや毛穴が目立つトラブル肌に変わっていきます。
かたい毛穴は詰まりやすく、ニキビやトラブルが増える
柔らかい肌にくらべて、固くゴワついた毛穴は皮脂がつまりやすく、ニキビや肌トラブルが起きやすくなります
また、肌が固いと、広がった毛穴が塞がりづらくなるので、ニキビ跡も残りやすくなり、毛穴が目立つ凸凹肌になってしまいます。
顔の洗いすぎで角質層がダメージを受けると、肌が固くゴワつき、ニキビや毛穴トラブル、ニキビ痕が増加する。
顔の洗い過ぎで、アクネ菌と戦う「善玉菌」が減る
顔の洗いすぎで、お肌に良いバリア菌が減る
肌にとって良い働きをしてくれる善玉菌は、安定したお肌のために大切な存在です。そんな善玉菌の多くは、角質層の表面に存在しています。
ですが、洗顔のしすぎで角質層がダメージを受けると、肌環境が悪化して、善玉菌が住みづらくなってしまいます。
「顔の洗いすぎ」で角質層がダメージを受けると、ニキビと戦ってくれる善玉菌が減ってしまう。
殺菌系のスキンケアをしているなら、さらに注意
顔の洗いすぎに加えて、「殺菌系スキンケア」をしているなら、さらに注意が必要です。お肌の殺菌は、アクネ菌だけでなく、お肌に良い善玉菌にも強い影響を与えてしまいます。
「洗いすぎ+殺菌しすぎ」のスキンケアを続けていると、善玉菌が減り、不安定なトラブル肌になってしまう。
顔の洗いすぎ・皮脂の取りすぎで肌に起こること
顔の洗いすぎ・皮脂の取りすぎで肌に起こること
- 皮脂が増える。皮脂でテカテカになる
- 角質が固く分厚くなり、ゴワゴワ肌に
- ターンオーバーが乱れ、不安定に
- 善玉菌が減り、肌環境が悪化
- ニキビが出来やすい肌質になる
顔の洗いすぎで「3つのバリア機能」が乱れてしまう。
- お肌を保護する「油膜」のバリア機能
- 肌表面を守る「角質層」のバリア機能
- ガードマンのようにアクネ菌と戦ってくれる「善玉菌」のバリア機能
顔の洗いすぎ・皮脂の取りすぎは、これら3つのバリア機能を壊してしまいます。
ニキビ肌の「皮脂」対策
皮脂は「取り去る」よりも「バランスを整える」が大切
お肌には「バリア機能」として適度な油分が必要なので、お顔から皮脂や油分をゼロにすることは不可能ですし、肌に良くありません。
スキンケアにおいて皮脂は「取り去る・ゼロにする」よりも、「適度なバランスにコントロールすること」が大切です。
マイルドな洗顔やクレンジングをしよう
お肌の水分量や皮脂バランスを整えるには、マイルドな洗顔やクレンジングが大切です。
日々の「取りすぎ・洗いすぎ」なスキンケアを見直して、不安定なニキビ肌を安定させていきましょう。
肌本来のバリア機能を強化するために、「洗いすぎ・取りすぎケア」は禁物。
まずは「基本のスキンケア」で肌のバリア機能を安定させ、肌を内部から改善していきましょう。
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